ことわざの論理 (ちくま学芸文庫) [ 外山滋比古 ]

ちくま学芸文庫 外山滋比古 筑摩書房コトワザ ノ ロンリ トヤマ,シゲヒコ 発行年月:2007年07月 ページ数:222p サイズ:文庫 ISBN:9784480090881 外山滋比古(トヤマシゲヒコ) 1923年生まれ。

東京文理科大学英文科卒業。

『英語青年』編集長を経て、東京教育大学、お茶の水女子大学などで教鞭を執る。

お茶の水女子大学名誉教授。

専攻の英文学に始まり、テクスト、レトリック、エディターシップ、思考、日本語論の分野で、独創的な仕事を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 転石、苔を生ぜず/隣の花は赤い/夜目遠目傘の内/三尺下がって師の影を踏まず/急がばまわれ/船頭多くして船、山に登る/灯台もと暗し/娘は棚に上げ嫁は掃きだめからもらえ/鶏口となるも牛後となるなかれ/話半分腹八分〔ほか〕 ことわざの世界は深い。

同工異曲の「ことわざ」は外国にも多いし、しかもそれらのほとんどが庶民の知恵、語り伝えられた生活の英知だ。

生半可な思想なんかに負けないしぶとさと、一見矛盾することをも呑み込んでしまう柔軟さがある。

少しばかり言いにくいことを伝えるときや決定に迷ったとき、わたしたちはことわざの力を借りるではないか。

「急がばまわれ」「目くそ、鼻くそを笑う」「人の噂も七十五日」…、おなじみのことわざを挙げ、語句の選びかたや表現を分析し、同意味の英語の言い回しと比較し、ことばに浮き彫りにされる人間の普遍的なこころをさぐる。

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